ひよころシャポン工房
2021年9月より『ひよころシャポン工房』始めました
2021年9月より念願のシャポンと地鶏肉の出荷を開始致しました。
2015年からシャポンの生産を目指して鶏の去勢技術の習得を開始し2020年にようやく商用ベースでの実用化に目途が立ちました。去勢鶏は全て山林にて放し飼いを行い、自然の滋味を十分に得れる環境で、地元のお米を中心に毎日朝夕10種類以上の飼料原料を混和して与えております。
※ シャポンとは
肉用の牛や豚では雄の去勢は必須工程ですが、鶏は睾丸が体内(膵臓下部)にあるため技術的に難しく日本ではブロイラーが食鳥の大半な事もあり、現在のところシャポンの生産農場は数件(1・2件)しかありません。フランスやスペインなど西洋では冬季に多く出荷されクリスマスを中心とした冬の特別な鶏肉として定着しており、特にフランスのブレス地方で生産されるシャポンは最高品質といわれています。当園では2015年から去勢技術の習得を開始し試行錯誤して現在ようやく商用として使用できる水準になりました。
西欧の去勢鶏はブレスのシャポンを筆頭に様々な価格帯の物が玉石混合して存在しています。しかし中には去勢鶏?というものも多数存在しております。『シャポン』イコール『去勢鶏』とすると、ブロイラーの血を含む鶏を去勢してシャポンという事も可能になります。日本ではまだ『シャポン』は曖昧な存在でありますが、本当のシャポンは肉質も香りも脂ののりも通常の鶏とは別物になります。その本当のシャポンは前述したブレスのシャポンのように、環境と人の手で作られた伝統が融合した容易に得難いもの、と考えています。
ここ新潟の中山間地の山林で育んだ、新潟らしい、日本らしい日本食にも合う『シャポン』と、ブロイラーとは異なり硬いけれど旨味もある地鶏や軍鶏の味を多くの方に知って頂いて、柔らかいだけが「美味しい」ではない事を次の世代に伝えていきたいと考えております。